札幌光星中学校・札幌光星高等学校

文芸部の活動紹介

五・六・七・三形式で何か表現してみようという企画

(五・六・七・三の音数律はメンバーがサイコロで決めた)*一部音数順を誤解したものも混ざっている

天蓋を ゆるりと行く 星を追いたい 真夏

  第三句の星を形容するのにたっぷり初句・二句を用いて星空の大きさを表している

やきそばの マヨネーズを かけているとき 無敵

  小さな完結。自分だけが支配する世界の支配者になった感覚

星達が 夕やけの中 少し薄く 光る

  夜空の星ではなく、その直前、薄暮の微妙な時間帯を捉えている

橙(だいだい)の 日傘差して ガーベラは待つ 夜明け

  窓辺に置かれたガーベラの花が外を見つめ、猫のようにじっと夜明けを待っている

さよならと 告げたら最後 後悔だけ 残る

  決心の「さよなら」。その人は去り、…というドラマをこの字数で言い尽くした

スイッチの 向きは昨日まで 右だったような

  日常に潜む違和感。スイッチの方向が変だと思う自分を変だと思う自意識。句またがり。