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2019.06.11 区分 中学 高校

宗教講話 6月

使徒言行録2章1節~13節
 五旬祭の日が来て、一同が一つになって集まっていると、突然、激しい嵐が吹いてくるような音が天から聞こえ、彼らが座っていた家中に響いた。そして、炎のような舌が分かれ分かれに現れ、一人一人の上にとどまった。すると、一同は聖霊に満たされ、“霊”が語らせるままに、ほかの国々の言葉で話しだした。
 さて、エルサレムには天下のあらゆる国から帰って来た、信心深いユダヤ人が住んでいたが、この物音に大勢の人が集まって来た。そして、だれもかれも、自分の故郷の言葉が話されているのを聞いて、あっけにとられてしまった。人々は驚き怪しんでいった。「話をしているこの人たちは、みなガリラヤの人ではないか。どうしてわたしたちは、めいめいが生まれた故郷の言葉を聞くのだろうか。わたしたちの中には、パルティア、メディア、エラムからの者がおり、また、メソポタミア、ユダヤ、カパドキア、ポントス、アジア、フリギア、パンフィリア、エジプト、キレネに接するリビア地方などに住む者もいる。また、ローマから来て滞在中の者、ユダヤ人もいれば、ユダヤ教への改宗者もおり、クレタ、アラビアから来た者もいるのに、彼らがわたしたちの言葉で神の偉大な業を語っているのを聞こうとは。」人々はみな驚き、とまどい、「いったい、これはどういうことなのか」と互いに言った。しかし、「あの人たちは、新しいぶどう酒に酔っているのだ」と言って、あざける者もいた。


 6/9(日)はキリスト教三大祝日の一つである聖霊降臨祭でした。この日は、イエスの十字架上の死に混乱し絶望していた弟子たちの中に、復活したイエスが現れ、喜びと希望を与えたことを祝う祝日です。当時の人々はユダヤからの恐怖を感じていましたが、聖霊を受けることで堂々とイエスを伝承していくようになりました。ユダヤ教の祝日のために神殿に集まった移住者が、それぞれの母国語でイエスの言葉を理解した、という聖書の物語は、人々の心が通じ合ったことを象徴していると言えるでしょう。
 創世記によると、言葉が通じるが故の人間の高慢さがあらわになり、人々は「バベルの塔」を建設したと言われ、その姿を見た神は人々を散らさせ、言葉も分けさせたとされます。ことばは意志や感情、考えを伝えるものであり、ことばが通じるときは一致や協力をもたらします。
人間の歴史は戦争の歴史です。通じ合えない心の故に、民族間や国家間での分裂を引が起こされてきたました。他者への関心を失ってしまったら、同じことばでさえも理解することは難しくなります。
 戦時中、日本の植民地化にあった地域では日本語を強要され、母国語の使用を認められなかった地域もありました。現在でもその体験をした人々の中には日本語が話せる人もいます。しかし、なぜ彼らが日本語を話せるようになったのかという背景を鑑み、人々の心を理解することが必要です、というお話でした。
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